JAXAを訪問して…
宇宙列車の話を初めて聴いた時、それは本当に実現可能なのかと疑いました。人類を宇宙に送る、それも一般の人をです。
しかし、土田さんのお話をお伺いして、宇宙列車は日本の国力の為にも実現可能にさせるべきだと思いました。なぜなら、宇宙開発の世界にも様々な国益・安全保障の問題が錯綜しているからです。宇宙列車の完成には、日本の精密な技術、世界的に誇るべき日本の企業の力が欠かせません。勿論、宇宙列車は全人類の為に作られるわけではありますが、国際社会と密接な関係にある宇宙開発の世界で、日本の技術を活かしていくことは国力に直結する事業だと思いました。
JAXAを訪問し土田さんのお話をお伺いしたことで、新たな世界構想を知ることができ
とても良い時間を過ごすことができました。 (4年 坂本)
JAXAに行き、宇宙開発と国際政治には、切り離せない関係があることを知った。
宇宙開発においても日本はアメリカに従う形になっていて、日本は資金だけ払わせられるなどの実態があることを知った。そのことに大変ショックを受けた。
しかし、今回お話を伺った土屋さんは、日本にしか出来ない技術を使って宇宙エレベーターの開発をされようとした。その開発においてかかる費用なども全て自己負担をされていることも知り、土屋さんの宇宙開発に真剣に向き合われている姿に私は大変感動した。
また、「社会に出たら、束縛や重圧などで、自分が目指していた夢や希望を見失いそうになるが、そこであきらめずに信じることが夢を実現させることにつながる。」
とおっしゃっていたことがすごく心に残っている。
今回JAXAに行った事は自分の今後の生き方にも影響を与えたと思う。(4年 宅間)
実際にJAXAを案内してくださり、お話をしてくださった土田さんは、とてもすばらしい方でした。必ずしも成功するとは限らない、一見夢物語のような宇宙エレベーターの研究・開発を政府に頼らず個人的に進め、資源に乏しい日本の現状を心から憂いて、強い使命感のもとにお仕事をされていました。そして、同じようにエレベーター開発を研究している方々と共に、日々、着実に目標に向かって歩まれていました。
お話では、唯一三年として参加した私にも多くの質問をしてくださり、楽しんで聞くことができました。
日本の現状についても、お話がありました。あと数十年で石油が枯渇すれば、資源を持たない日本は、ますます困難な状況に直面することになります。また、現在関わっている国際的な宇宙開発も、日本がリーダーシップをとっていくことは難しい、と聞きました。そのような状況で、宇宙エレベーターの開発は日本に全く違った未来をもたらすものです。これにより、これからの日本は180度と言っていいほど、大きく変わると思います。日本の将来の発展のための方向性として、今までには考えられなかったものであり、その重要性にとてもおどろきました。
今、日本が置かれている危機的な現状を、テレビで見るより現実感のある、実体験のお話を聞くことで再認識するとともに、土田さんの、自ら進んで周りのため、日本のために働くその姿勢が、とても刺激のある、魅力的なものでした。これからまた一年間、このゼミで国際政治を学んでいく自分にとっても、また、就職活動をし、社会に出て行く自分にとっても、とても貴重なお話を聞くことができたと思います。このような機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。 (3年 湖口)
私がJAXAで最も強く印象に残っているのは、お話して下さった上田さんご自身の意識の持たれ方です。受け身でいるのではなく、日本をどうにかしなければ。という思いから、宇宙列車開発を始められたそうです。小さな事でも、主体性を持って取り組まれている姿、実際に行動を起こしている姿を目の当たりにして、これこそ畠山ゼミの目指す姿勢であると考えました。また、私自身も、常にこの姿勢であろうと思いました。(4年 采川)